デザイナーズ診察券:診察券のデザインと印刷

DESIGN BLOGデザインと診察券

表現のある診察券

2018.8.7

表現のある診察券

デザインは何かを表現することのできる素晴らしい手法です。言葉で伝えるよりも速く、広がりのある情報を見る人に届けることができます。しかし表現が、押し付けがましく余裕の感じられないほどになってしまうと、見る人に不快感を与えて逆効果に。きれいなデザインだけれど、よく見るとこんな意味があるんだ。というくらいの、さりげない表現にまとめておくことがポイントです。デザイナーズ診察券では診察券のデザインを多数掲載していますが、表現のある診察券を紹介したいと思います。

「ポジティブ」を表現した診察券

「ポジティブ」を表現した診察券のデザイン

この診察券のデザインのナンバーは「C_1258」です。右側のデザイン要素はとても可愛らしい雰囲気ですが「花」のような、あるいは「四葉のクローバー」のような形をしています。よく見ると元になっているエレメントが「歯」の形をしていて、歯科クリニックを意識したデザインであることがわかります。歯の形をうまくつなぎ合わせて花や四葉のクローバーに見えるようデザインされたものですが、花も四葉のクローバーもとてもポジティブなイメージを持っているので、診察券がとてもポジティブな印象に演出できています。

「利用者のメリット」を表現した診察券

「利用者のメリット」を表現した診察券のデザイン

この診察券のデザインのナンバーは「C_1271」です。左側にレイアウトされた歯のキャラクターが、とても愛らしい雰囲気を持っています。上にニッコリ笑った歯、下にあまり具合のよくない歯を対比させています。ここではクリニックで治療を受けたことによるビフォーアフターをイラストで表現していますが、歯を健康に!といった言葉が入っていないにもかかわらず、クリニックで治療することで歯がとっても健康になる印象を受けますよね。デザインとしては可愛らしくポップな雰囲気。それでいて利用者のベネフィットをしっかりと表現しているのです。

「改善と繰り返し」を表現した診察券

「改善と繰り返し」を表現した診察券のデザイン

この診察券のデザインのナンバーは「C_638」です。歯のマークが特徴のデザインですが、暗い色のブラウンと明るい色のグリーンの対比、円を描く矢印で「変化」や「改善」を表現しています。円を描く矢印は、歯のメンテナンスが繰り返されることを意図し、クリニックの継続的な治療によって歯が改善されることを抽象的に表現しています。このような無意識の部分に語りかける表現は、とても高度なテクニックです。全体として軽快なデザインにまとめることで、押し付けがましい印象はまったくありませんが、無意識のうちに「改善」や「繰り返し」といった印象を与えることができます。

デザインの効果と診察券

紹介したデザインは決してクリニックの優位性や強い訴求を含んだものではありません。けれど、さりげないデザインの中に「表現」が含まれることで、文字情報だけではない特別な力を持っています。私たちは、得る情報のほとんどを視覚に頼って生活していますが、このような表現を含んだデザインはインパクトを与えるだけでなく、表現の意図した印象を定着させることができます。診察券はとっても小さなデザインアイテムですが、何度も手にして繰り返し見るものなので、デザインの効果は計り知れないものがあります。

ブログライター

WRITER

ながしま 明

いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。