診察券はクリニックと患者さんをつなぐ

2016.10.3

診察券はクリニックと患者さんをつなぐ

診察券の役割には、2つの面があります。1つは受付の効率化といったクリニック側の役割です。これは診察券に患者さんの名前とカルテや履歴と紐付ける番号が記載してあれば条件を満たすことができます。もう1つの面は患者さん側の役割です。予約するための電話番号やクリニックの受付時間を素早く知るために、診察券は患者さんにとって大切な役割を持っています。

クリニックの利用者がクリニックの情報を素早く知るためには、診察券にその文字情報が記載されていれば満たすことができます。しかし、診察券はそれとは違う重要な情報を持っています。それは「印象」です。例えば、はじめて訪れた患者さんが診察を終えた時、クリニックを正確な名称で覚えていない場合が多いと思います。眼科、皮膚科、内科、歯科とたくさんのクリニックに通院する方なら尚更です。1度しか通院したことのないクリニックについて1ヶ月先、半年先も正確な「名称」で記憶できる人の方が少ないのではないでしょうか。そんなときに患者さんとクリニックをつないでくれるものは、診察券の持つ「印象(イメージ)」です。

診察券のデザインが結びつける

クリニック名の記憶はあやふやだけど、ヒヨコのマークがあったのは憶えている。といった具合に人は直感的な「絵」についてよく憶えていることがあります。クリニックにロゴマークがある場合、診察券にもロゴマークを印刷することでクリニックと診察券の印象が合致し、患者さんが間違うことなく再来院することができます。

診察券の色が結びつける

印象を決定づけるために色の選択はとても重要です。クリニックのテーマカラーと同じ色が診察券にも使われることで、患者さんはたくさん持っている診察券の中から目当てのクリニックの診察券をすぐに見つけることができます。色による識別は銀行やコンビニ、飲食店や販売店といったあらゆる店舗で使われている手法ですが、クリニックにおいてもそれは例外ではありません。

例えば、クリニックがこげ茶色の落ち着いた内装であれば、診察券のカラーリングもこげ茶色をメインに考えましょう。内装や看板やWEBが全部「こげ茶色」なのに、診察券だけが黄色の診察券だったら、患者さんはクリニックと診察券を印象で合致させることが難しくなります。内装は焦げ茶色だけれど、クリニックの印象は「黄色」にしたいということであれば、入り口や受付のカウンターのどこかに黄色のアイテムを設置し、診察券も同じ黄色を配色するといいでしょう。

印象的なデザインの方が診察券の役割がUP

診察券はクリニックと患者さんをつなぐ大切なアイテムです。クリニックを名称で認識していない場合には、診察家の印象とクリニックの印象が合致することが、その役割を果たすために大きなポイントとなります。そのため、診察券は「印象的なデザイン」を持っている方がいい。診察券に限らず何の印象もないものよりも、強いインパクトやわかりやすい造形を持っている方が印象に残りやすいですよね。シンプルで印象的なデザインの診察券をつくることは、患者さんへのささやかな配慮と考えていいでしょう。

ブログライター

WRITER

ながしま 明

いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。

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