オフセット印刷:診察券の印刷

2017.1.26

オフセット印刷

私たちが日常的に目にする印刷。それらは様々な種類の印刷方法によって、様々なカタチを持って印刷されています。見ただけですぐに種類がわかるものから、凝視しても種類が判別できないものまで。現代には本当に多くの印刷物が溢れています。代表的な印刷の種類を挙げると…

  • オフセット印刷
  • グラビア印刷
  • フレキソ印刷
  • オンデマンド印刷
  • インクジェット印刷
  • シルクスクリーン印刷
  • 活版印刷

といった印刷の種類があります。グラビア印刷は多くの雑誌で採用されている印刷、布やアートに使用されるシルクスクリーン、といった具合に印字されるもの(紙など)や印刷適性やコストを考えながら、それぞれの目的に合った印刷方法が採用されています。その中でも最もポピュラーな印刷方法「オフセット印刷」をご紹介します。

オフセット印刷の仕組み

オフセット印刷は最も多く採用されている印刷方法です。広告、ポスター、チラシ、カタログ、書籍など、そのほとんどがオフセット印刷で印刷されたものです。まさに紙に印刷するならオフセット印刷、と言っても過言ではないほど紙印刷のスタンダード、それがオフセット印刷です。

20年ほど前までは、印刷の世界は完全に「アナログ」でした。デザイナーはパソコンを操作する人ではなく、デスクに向かってペンやカッターや三角定規を持ち、描いたり、計ったり、切ったり、貼ったりして印刷原稿をつくっていました。その過程がデジタル化によって一気に簡略化され、印刷工程も大きく変化しました。パソコンやデジカメと同じように印刷機の品質もデジタル化と共に向上しましたが、根本的な印刷の仕組みは変わっていません。

オフセット印刷は網点と呼ばれる点(ドット)の集合とCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)と呼ばれる4色のインクで、写真や文字など様々な造形を表現する印刷方法です。例えばグリーンを表現するためには、グリーンのインクを使うのではなくC(シアン)とY(イエロー)を重ねて印刷することでグリーンを表現しています。デザインが定着された版にインクを乗せ、付着したインクをブランケットというローラーに写し、それが紙に転写されます。4つのインク(CMYK)についてこの工程が完了すると1枚の紙にフルカラーが表現されるのです。印刷された紙は、インクの乾燥、紙のカットという工程を経て印刷物が完成します。

CMYK

安定した品質のオフセット印刷

オフセット印刷の品質は、他の印刷方法に比べ「安定している」と言われます。しかし誤解してはいけないのは、印刷は決して「一定ではない」ということ。あらゆるものがデジタル化されて何についても正確さが当たり前のようになった世の中ですが、印刷機で印刷するという仕組みは、あくまでアナログであるのは変わらないのです。デジタルの世界では「2」という数字をEメールで送れば、受信先でも「2」と表示される正確な環境が実現していますが、印刷という行為はあくまでアナログなので、印刷機の調子、インクのコンディション、季節や湿度、従業員の勤勉さなど、それはもう挙げたらキリがないくらい外的要因に品質が左右されてしまうのです。

家庭のインクジェットプリンターで「300枚年賀状を印刷してみよう」というシーンで、始めに印刷した色味と最後に印刷した色味に違いが出てしまう、そんなことがあると思います。業務用の印刷機でも同じようなことが起こり得るのです。しかし、オフセット印刷の場合、目にも留まらぬ速さで大量の数の印刷をあっという間にしてしまう。だから、始めの1枚と最後の1枚に品質の違いが出にくい。オンデマンド印刷やインクジェット印刷と比較して、品質が安定しているのはそこに秘密があるのです。

品質が安定している

大量印刷に向いているオフセット印刷

オフセット印刷は多くの場合、仕上がりサイズのものを1枚ずつ印刷するのではなく、大きな紙に同じデザインを複数配置し、まとめて刷っておいて後でカットするという工程をとっています。そのため、1000枚、10万枚といった大量の印刷でも、短時間で印刷することが可能です。また、1つの印刷物をつくるために要する作業員が機械を調整する手間や業務上のコストは100枚でも1000枚でもあまり変わらないため、大量に印刷した方が1枚あたりの印刷コストを抑えられるというメリットがあります。例えば100枚印刷した場合に1万円かかったとして、200枚印刷した場合には1.5万円といった具合に、枚数を増やせば増やすほど1枚単価は安くなります。オフセット印刷で小ロット印刷するのはもったいない、と言われるのはそういう理由です。

“印刷コスト”/

オフセット印刷を採用した診察券

“オフセット印刷を採用した診察券”/

デザイナーズ診察券でオフセット印刷を採用しているのは「ペーパーカード」です。オフセット印刷は網点(ドット)が細かいため、繊細なグラデーションや写真、小さな文字やマークを美しく再現することができます。少し厚めの印刷紙にオフセット印刷し、表面には品のあるマットPP加工を施しています。診察券の角はエッジで肌を痛めることのないよう角丸に加工。紙製でありながら、機能と上質を兼ね備えた印刷仕様を採用しています。「診察券はプラスチック製で」と考えていた方にも、ペーパーカードにしてよかったという反応をいただくほど、多くのクリニックに満足しただいている紙製の診察券です。

サイズは通常サイズとコンパクトサイズの2種類から。デザイン込でかなりリーズナブルにご提供しています。ぜひ、ご利用ください!

オフセット印刷のペーパーカード

ブログライター

WRITER

ながしま 明

いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。

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