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予約シールの上手な剥がし方

診察券の裏面に貼る予約シール。記入欄が埋まったら新しいシールに「貼り替える」ため、予約シールは「再剥離タイプ」という粘着の弱いシールでつくられています。粘着が弱いと言ってもすぐに剥がれてしまうようでは意味がないので、強すぎず弱すぎず絶妙な粘着力でつくられているのが診察券の予約シールです。「貼って剥がして」を繰り返すた、予約シールは剥がしやすくつくられていますが、診察券に貼った後の環境によっては強く粘着してしまう場合もあります。そこで予約シールを上手に剥がすために、剥がし方のコツをお教えします。

診察券に貼られた予約シール

予約シールではなく診察券を剥がす

予約シールを剥がそうとついついシールの端に爪を立ててしまいそうですが、シールではなく逆に診察券を剥がすイメージです。端の部分に指を置いて診察券をしならせてください。すると、予約シールの端が剥がれて診察券と予約シールの間に隙間ができます。隙間ができたら診察券と予約シールの両方をつまんで、剥がしていきます。

予約シールの上手な剥がし方:端の部分に指を置いて診察券をしならせる

予約シールの上手な剥がし方:診察券と予約シールの両方をつまむ

両方をつまんで ゆっくりと

診察券と予約シールの両方をつまんで、ゆっくりと剥がしていきます。このとき、予約シールだけ引っ張るのではなく、診察券と予約シールの両方に同じ力をかけて引っ張るのがコツです。

予約シールの上手な剥がし方:診察券と予約シールの両方に同じ力をかけて引っ張る01

ポイントは焦らず「ゆっくり」と剥がすことです。時間がないからとバババッと剥がそうとすると、薄い予約シールが破れてしまいます。失敗しないために、焦らずゆっくりと。人生と同じですね。

予約シールの上手な剥がし方:診察券と予約シールの両方に同じ力をかけて引っ張る02

予約シールの上手な剥がし方:診察券と予約シールの両方に同じ力をかけて引っ張る03

ほとんどの場合、予約シールはこのような剥がし方で上手に剥がすことができます。ぜひ、お試しください。

強い粘着には無水エタノール

利用者が診察券を保管する環境によっては、予約シールが強く粘着してしまう場合もあります。剥がし始めに「強く貼り付いているかも…」と思ったら、無水エタノールなどの揮発性の高いアルコール類を使うのもいいでしょう。診察券と予約シールの間に1、2滴垂らせば、同じような力の入れ方で簡単に予約シールを剥がすことができます。アルコール類を使う際は、指先の手荒れに充分注意しましょう。

予約シールの上手な剥がし方:無水エタノールなどの揮発性の高いアルコール類を使う

ロゴのデータ形式について

近年ではロゴを使っているクリニックが増えています。WEB、看板、診察券と違ったシーンにおいて共通のロゴを使うことで、利用者が「同じもの」と認識しやすくなるメリットがあります。そのため、WEBや看板でロゴを使っている場合には診察券にも同じようにロゴを配置することをお薦めしています。ロゴのデータはご注文後にEメールに添付して送っていただくことになりますが、データの形式については以下をご参照ください。

場合によっては使えない画像データ

場合によっては使えない画像データ

画像データは「ビットマップ形式」のデータです。拡大するとわかりますが、データはドットの集合体です。パソコンやスマホなど画面に表示するのは低解像度でも問題ありませんが、印刷でシャープな線を再現するためには高解像度のデータが必要となります。解像度が高ければ印刷でも「使える」ことになりますが、白抜きやモノクロ変換といった操作がしにくいデータなので、画像のロゴデータは「印刷では使えない」と思った方がいいでしょう。

ロゴデータはベクトル形式

ロゴデータはベクトル形式

ロゴを診察券で使用する場合は「ベクトル形式」のデータが必要です。一般にはアドビのイラストレーター(Adobe Illustrator)で制作されたデータになります。こちらのデータは画像のように解像度に依存しないため、1mmといった極小サイズから100メートルといった巨大なサイズまで使える万能データです。診察券に使うロゴデータは、こちらをEメールで送っていただきます。

イラストレーターで制作されたベクトル形式のデータ

使えないデータ形式

エクセル、パワーポイント、PDFに貼り付けられたロゴは、印刷に使用することができません。ただし、PDFでどんなに拡大してもきれいに表示される場合は、イラストレーターから変換されたベクトル形式のデータですので、こちらは印刷に使用することができます。データがどうしてもない場合は、ロゴの写真を撮って送っていただきます。ロゴの形状にもよりますが、こちらで限りなく近い状態に再現しますのでご安心ください。

よくわからなかったら…

上記を読んでもよくわからない方は、制作会社が納品したデータ一式をEメールでお送りください。

診察券にQRコードを印刷する

スマートフォンで読み込んでリンク先のページをすぐに見ることができる「QRコード」。パンフレットや診察券にQRコードを印刷することは、多くのシーンで一般的になってきました。デザイナーズ診察券でも、診察券のレイアウトにQRコードの追加をご希望になるお客さまが増えています。クリニックのWEBが公開したてで検索でたどり着けない場合や、WEB予約のページに直接アクセスしてもらいたい場合に、QRコードはとても便利です。

QRコードは診察券に必要?

とても便利なQRコードですが、必ず診察券に印刷しないといけないというわけではありません。WEBのURLと同じく、電話番号や診療時間のように診察券への記載が「必須」ではないことを理解しておきましょう。例えば本サービス、デザイナーズ診察券の場合は、わざわざアプリを起動してQRコードを読み込まなくてもインターネットブラウザで「デザイナーズ診察券」と検索すれば、誰でもすぐにデザイナーズ診察券のトップページにたどり着くことができます。

QRコードがなくても検察でたどり着ける

WEBサイトを長く運用し、googleやyahooにしっかりと認識されているページであれば、固有名称を検索すると検索結果が最上位に表示され、すぐにトップページを確認することができます。クリニックの場合も同様です。「○○○クリニック」と検索してすぐにたどり着けるWEBサイトならば、診察券にわざわざ表示する必要はありません。もちろんレイアウトに無理がなければQRコードがあっても問題ないので「あってもいいし、なくてもいい。」といった感じでしょうか。

トップページは検索でたどり着くことができますが、トップページ以外のページにダイレクトにアクセスするときにはQRコードがとても便利です。

任意のページにダイレクトにアクセスできるQRコード

例えば、ご注文フォームにアクセスする場合、検索してトップページへ行き、そこからいくつかのページを経由して…となると時間も手間もかかってしまいます。クリニックのWEB予約も同じです。WEBのトップページのわかりやすい位置にWEB予約のリンクが配置されていても、トップページに行かなければならないという手間があることは変わりません。WEB予約を運用しているクリニックなら、診察券にWEB予約ページにリンクしたQRコードを記載した方が、利用者に親切と言えるでしょう。

URLからQRコード作成

QRコードにはURLの情報が含まれています。スマートフォンのアプリでQRコードを読み込むとQRコードに含まれた文字情報が認識され、任意のWEBページへ行くことができます。QRコードを作成する際、必要となるのはリンク先のURLです。デザイナーズ診察券のURLは「https://designers-shinsatsuken.com」なので、トップページのQRコードを作成する場合にはこのURLを元にQRコードを作成します。

QRコードは多くの場合画像データとして書き出されますが、デザイナーズ診察券ではQRコードを印刷に適したベクトルデータに変換して、診察券にレイアウトしています。診察券にQRコードを追加したい場合に手元にデータがなかったとしても、リンク先のURLを教えてもらえればこちらでQRコードを作成できますので、ご安心ください。

QRコードのサイズ

QRコードのサイズに厳密な規定はありませんが、小さすぎると読み込めないというリスクがあります。持っているスマートフォンによって読み込めないと困るので、見た目がいいからと言って読み取りにくいサイズにレイアウトしない方が賢明です。リンク先が文字数の多いURLの場合、少ないものと比べてQRコードは複雑になるため、表示サイズについてはさらに注意が必要です。10mm以下のサイズでも読み取りに問題ないこともありますが、デザイナーズ診察券では特別な理由がない限り11mm以上のサイズでレイアウトしています。

診察券のQRコードは11mm以上のサイズで

QRコードの色

QRコードの色はどんな色でもいい、というわけではありません。サイズと同じく「読み取りやすさ」が判断の基準となります。「白地に黒」これが最も読み取りやすい配色ですが、薄い背景色に濃い色を配色した場合でも、読み取りは快適に行えます。

診察券のQRコードの配色

QRコードは診察券にすると料金は?

デザイナーズ診察券ではQRコードの追加といったアレンジを追加料金0円で行っています。色の変更、要素の追加など、選んだデザインへのアレンジに追加料金はかかりません。様々なご希望に柔軟に対応するデザイナーズ診察券を、ぜひご利用ください。

診察券へQRコードを追加するアレンジ

診察券の単価はいくら?

診察券をつくるときに、その制作費用が気になると思います。安くつくるに越したことはないが、安っぽい診察券にはしたくない。相場感がわからないので、高いのか安いのかわからない。など、など。診察券の制作費用は、これから開業する院長さんにとって気になる部分だと思います。診察券をつくるとき、皆さんが気にするのは支払う「総額」でしょうか?それとも診察券1枚あたりの「単価」でしょうか?

ペットカードの単価

デザイナーズ診察券へのご注文で、近年増加傾向にあるのが「ペットカード」です。超薄型スリムな印刷タイプで、精細なオフセット印刷でデリケートなデザインも美しく再現できるペット素材の診察券に仕上がるのが特長です。紙製と違って誤って洗濯してしまっても抜群の耐久性のあるペットカードは、デザイナーズ診察券でもイチオシの印刷タイプです。このペットカードの料金を例にとってみましょう。料金は税込で以下の通りです。(2021年7月現在)

送料は全国無料です。決済方法を銀行振込に指定すれば、デザインを含んでこの料金のみとなります。(振込手数料はお客さま負担)上記が100枚から3,000枚の料金になりますが、100枚では¥26,400、200枚では¥33,000で、枚数が倍になっても料金は倍にならないことがわかると思います。100枚の10倍つまり1,000枚では¥91,300、枚数は10倍でも料金は3.5倍です。各料金の単価で比較してみましょう。

どうですか?注文枚数が多ければ多いほど、単価が低くなっていくことがわかると思います。100枚注文しても1,000枚注文しても、出来上がる診察券は同じものですが、1枚あたりのコストは大きく違いますよね。

デザイナーズ診察券の場合、上記料金に印刷オペレーターではなくデザイナーがデザインした「ハイセンスなデザイン」が含まれるわけですから、これはもう「超お買い得」と言っても過言ではありませんが、その話はまた別の機会に…。

たくさんつくるほど低くなる単価

注文枚数によって単価が変わってしまうのは、診察券があらかじめ制作された「既製品」ではなく、「受注生産品」だからです。診察券は注文を受けてから制作されるため、注文枚数が増えれば増えるほど単価は低くなります。診察券に限らず、商品のコストは人件費と材料費で構成されます。「受注生産品」の場合1件の注文に対し1件分の人件費がかかり、材料費は注文枚数に応じてかかります。どんなにたくさんの枚数を注文しても、注文自体の数が1件なら人件費は1件分のままなので、注文枚数が多い方が必然的に単価が低くなるのです。例えば、市販のカレンダーやデザイナーズ診察券の予約シールのように、あらかじめつくられた既製品の場合は異なりますが、ほとんどの場合印刷物は「たくさん印刷した方が単価は安い」ということになります。

クリニックにとって適切かどうか?を考える

診察券をつくる際に、気にする必要があるのは「総額」か「単価」か。単価であることは間違いありませんね。例えば、クリニックの利用者が診察券を紛失してしまって再発行しなければならない場合でも、診察券のコストが91円で利用者に100円で請求すればクリニックの負担はありませんが、それ以上のコストでつくった場合は利用者にもっと請求しないと、再発行のたびにクリニックの負担が増えることになりかねません。診察券のコスト単価を見誤ると、じわじわと細かい負担がクリニックを圧迫することになってしまうのです。

では、単価が低い方がいいのでは?と思いがちですが、それも違います。高い品質と高い料金で成り立っているクリニックの診察券が、いかにも安くつくって済ませたような診察券では利用者の信頼を得ることができず、あまりにも耐久性の低い診察券ではやはり利用者に「不親切」ということにもなります。

診察券の単価が適切かどうか?は、クリニックによって事情が異なると思います。例えば、経過を診る診察を含め、利用者が3回ほどの通院によってクリニックが得る利益が見合えば、診察券の単価が500円だったとしても何の問題もないわけです。逆に数回の通院がほとんど見込めないクリニックの場合、診察券のコスト単価はなるべく抑えた方がいいかもしれません。新規利用者が多いか少ないか、繰り返し通院する利用者が多いか少ないか、診察券の費用を患者負担にするのかクリニック負担にするのか、そういった状況の違いによって診察券の単価が適正かどうかは違ってきます。クリニックの状況を踏まえず診察券のコストを考えると、損をするのはクリニックと利用者です。

クリニックにとってベストな注文枚数を

たくさん枚数を注文した方が単価が低くなることは間違いありません。デザインも印刷もまったく同じ診察券なら、できるだけ単価を下げて手に入れることも重要です。ただし、必要以上に注文しすぎて「古い情報のままだけど、在庫があるので使い続ける。」というのは利用者に不親切なのでお薦めできません。注文枚数を調整して単価を低くすることも大切ですが、受付時間の変更などの更新に備え、1年程度で在庫を使い切るような調度いい枚数をご注文することをお薦めします。

予約シールの透け具合について

予約優先、あるいは予約制の診療をしているクリニックや整骨院では、診察券の裏面に「予約シール」を貼って次の予約日時を手書きで記入しています。予約シールを販売してほしいとのご希望が多かったため、デザイナーズ診察券では2018年よりこの「予約シール」のご注文を承っています。予約シールは、既成のベーシックタイプと独自につくるオリジナルタイプをご用意し、どちらも多くのご注文をいただいています。診察券はそのままに、予約表のある裏面を張り替えて使うことで、診察券の差し替えコストを抑えることができる予約シールですが、使用に際して1つだけ注意点があります。それは「予約シールの透け具合」に関することです。

予約シールは「透ける」

デザイナーズ診察券で採用している予約シールの素材は、貼って剥がせる再剥離タイプのシールです。記入のしやすさを優先し、いわゆる「紙」の風合いのある薄型のシールに印刷しています。ペンで記入する受付スタッフの効率を考え、大変「書きやすい」仕様になっているのですが、診察券に印刷や書き込みがあると予約シールを貼った後にそれらが「透けて見える」のです。もちろん、世の中には透けないシールもありますが、重さや厚みが出てしまうためデザイナーズ診察券では採用しないことにしました。

具体的にどれくらい透けるのかは、以下写真でお確かめください。

記入済みの診察券
記入済みの診察券に予約シールを貼った状態

裏面に記入済みの診察券に予約シールを貼ってシミュレーションしています。下地にある印刷や記入された文字が透けて見えるのがハッキリと確認できると思います。

予約シールにも利用者への配慮を

下地が透けて見えたとしても、新たに書き込む文字が読めないということはありません。実際、そのように使っているクリニックも多いと思います。しかし、下地が透けて見えることで、新たに書き込む日時を読みにくくさせることは間違いありません。予約シールを使うことは「コストを抑えたい」というクリニック側の都合ですが、予約シールを使ったとしても利用者の視認性には配慮する必要があります。

そこで、予約シールをご注文いただいたお客さまには、診察券の裏面を無地(印刷しない)で制作することを推奨しています。診察券の裏面を無地にしておけば、下地に余計なものが透けて見えることはなく、貼った後も非常に美しい!予約シールを使う必要がある場合は、ぜひ「診察券の裏面は無地」をご検討ください!

診察券の裏面は無地で制作する

印刷:「同じ」じゃない?

名刺や封筒、チラシやポスターなど、世の中にはたくさんの印刷物が存在しています。宣伝を目的にしたものに限らず、食品や電気機器などの商品パッケージ、買いものをした時にもらうペーパーバッグ、Tシャツやマグカップに至るまで、とにかく世界は印刷物で溢れかえっています。先進国で暮らしていて、印刷されたものが身近にないという人は恐らくいないでしょう。

印刷は印刷機という機械を使って印字するものなので、何となく「いつ、どこに注文しても同じものが手に入る」ような錯覚を持ってしまいがちですが、実はそうではありません。例えば、同じメーカーの清涼飲料水ならどの店で買っても同じ味を期待することはできます。しかし、印刷の場合「どこで注文しても同じもの」というわけにはいかないのです。もちろんそれは、診察券の場合でも同じです。

印刷仕様の違い

例えば、同じプラスチック製の診察券でも、提供する各社によって仕様がことなります。ベースとなるプラスチック素材と印刷方法は微妙に異なり、仕上がりの違いは実際に手にとって確かめないとわかりません。同じプラスチック製のものでも、素材と印刷方法のコストのかかり方で、品質の高いものから低いものまで誰でも違いがわかるよな「違い」があります。

紙製の診察券の場合、さらに仕様の幅が広くなり「A社の診察券とB社の診察券は、まったく違う印刷物に見える」ということも当たり前になります。紙製の場合、選べる印刷紙の銘柄がとてもたくさんあり、どの紙に印刷するかによって印刷物の見え方が大きく違ってきます。同じ厚さの紙だったとしても、銘柄が違うことで厚く思えたり薄く思えたりと、手の感触まで変わってきます。また、同じ「マットコート」という紙だとしても、標準的な白のもの、少し青白いもの、柔らかいもの、といった具合に一定ではありません。

印刷:同じ紙なのに感触が違う

また、印刷された紙に表面加工をするかしないかによっても、かなり見え方が変わってきます。デザイナーズ診察券では220kgという厚手の印刷紙にマットPPという表面加工を行っています。PP加工を施すことによって紙の耐久性がアップするのは言うまでもありません。PP加工にはグロス(光沢)とマット(非光沢)の2タイプがありますが、反射のあるグロスではなくマットをを選んでいるのは「上品」に見えるという理由です。たとえ紙製であっても「上質な診察券」にしたいという思いからそのような仕様にしています。

プラスチックでもペットでもペーパーでも、仕様の選定によってかなり診察券の品質は異なります。その差は、素人でもハッキリとわかる程度からプロでないとわからない微妙な違いまで様々ですが、仕様が異なる以上「どこの診察券でも同じ」ということはあり得ないのです。

印刷機の違い

印刷は印刷機で行うものなので、当然ながら印刷機の違いによって印刷物の品質は違ってきます。機械の新旧だけでなく、機械のもつ性能によって印刷精度に差が生まれます。また、同じ会社に注文した場合でも、今年はA機、来年はB機、といった具合に印刷機が変わってしまえば、印刷の仕上がりに多少の差があってもおかしくありません。

近年、印刷業界は各社ともに価格競争を展開し、少し前と比較しても驚くほど低価格な料金で印刷サービスを展開しています。その一方で、紙やインクのコスト、そして従業員の人件費は下がることはありません。料金は安く、コストは高く…。そのギャップを埋めるためには、設備投資を制限し品質を落とすしか方法はありません。最近よく広告などで目にする「激安」の印刷では、印刷する工場を注文によって振り分けることでリスクを分散化していますが、つまりそれは「印刷する機械が毎回違う」ということになります。もちろんその品質は、一定ではありません。

品質と料金はイコールではない

設定している印刷仕様、印刷する印刷機。それらは印刷の仕上がりを決定する上で重要な要素ですが、さらに決定的なのは「料金設定」の違いです。サービスを提供する会社のスタンスと言ってもいいでしょう。当たり前の話ですが、提供する印刷物は印刷を行うための「実コスト」と人件費や会社の存続を支えるための「利益」で料金が構成されています。その割合は会社によって異なります。利益を追求していこうと考えるなら、とにかく低コストで印刷を行って診察券を提供することになるし、同じ料金の診察券でも実コストが違うなら品質にも差が生まれるのは仕方のないことです。

印刷:同じ料金でもコストは違う

実コストに対する利益の割合を規定する法律はありません。提供するサービスに対しどのくらいの利益を求めるのか、それは会社毎の方針によって違ってきます。そういったことを踏まえると、高いからいい診察券、安いから悪い診察券、とは一概に言えないことがわかりますね。

サンプルで印刷品質を確認する

印刷について、品質と料金が適正であるかどうかを判断することは、経験豊富なプロでない限り正直難しいと言えるでしょう。しかし、どの会社でもWEBで料金表が公開され、ほとんどの場合サンプルの無料配布を行っていると思うので、まずは実際の印刷仕上がりを手にとって確かめるのをお薦めします。何事も「百聞は一見にしかず」です。印刷が「同じ」ではない以上、各社で提供する診察券も違いがあると思うので、料金だけで判断せず、印刷サンプルと料金を照らし合わせてから、診察券を注文するのが賢い注文方法です。

デザイナーズ診察券のサンプル請求

デザイナーズ診察券では「品質の高いアイテムを低価格で。」というコンセプトを守り、診察券の品質を下げることをよしとしないため、今後も「激安・格安」を追い求めることはありません。お陰さまで多くのクリニックさまから数年に渡るリピート注文をいただいていますので、その期待を裏切らない「がっかりしない診察券」を維持していきたいと考えています。

料金改定

デザイナーズ診察券では「品質の高いアイテムを低価格で。」というポリシーで診察券の料金を設定してきました。2019年10月の消費税増税、石油や紙の原料高騰、輸送費の増加など様々なコストを見直した上で、2019年11月1日を持って料金を改定しました。旧料金にて注文を検討されていた方には大変ご迷惑をおかけしますが、現在掲載されている新しい料金を参照していただけたら幸いです。料金改定後の新しい料金については、各印刷タイプのページにてご確認ください。

プラスチックカードの料金
ペットカードの料金
ペーパーカードの料金
VIPカードの料金
予約シールの料金

診察券の色再現

デザイナーズ診察券では、診察券の表面をフルカラーで印刷しています。印刷は4色印刷を呼ばれる一般的なものですが、どんな色でも再現できるというわけではありません。色味について、細かいこだわりがない場合には気にする必要はありませんが、クリニックのイメージカラーなど具体的な色を再現したい場合は、診察券の色再現について少し理解しておいた方がいいかもしれません。

印刷による色の違い

まずは、印刷の種類によって色の出方が違うことを知っておきましょう。世の中には代表的なオフセット印刷の他に、オンデマンド、シルクスクリーン、インクジェットといったいくつかの印刷の種類があります。ちなみに、家庭用のプリンターの多くはインクジェット、業務用のカラーコピーはレーザープリントです。デザイナーズ診察券ではペーパーカードにオフセット印刷、プラスチックとペットカードにオンデマンド印刷を採用しています。

現在、印刷業者に頼んで印刷されるものの多くは、オフセット印刷とオンデマンド印刷です。オフセット印刷では、特例として特色と呼ばれる単独のインクで、金や銀などの色を追加することもできますが、通常ではCMYKという4つのインクでフルカラーを表現するため、金や銀、蛍光色といった色を再現することはできません。よく屋外看板や入り口のサインに使われるカッティングシートは、着色されたシート貼り付けているもので、診察券の印刷ではそういったものと厳密に色を合わせることはできません。もちろん、色味によっては比較的合わせやすいカラーもあります。赤、青、黄、緑といった原色。それと黒やグレーの無彩色は印刷方法が違っても合わせやすい配色になります。

それぞれ印刷のプロセスや使用するインクが異なり、また同じ印刷方法でも印刷機が多様なため、同じデザインデータから印刷したとしても、まったく同じ色再現は困難です。また湿度や温度、印刷機のコンディションといった条件が加わると、さらに厳密な色再現は難しくなります。そのため印刷では必ず「印刷するたびに少しずつ色が違う」という現象が起こってしまうのです。

厳密な色再現は難しい

もちろん、赤が黄色になってしまうことはないのですが、オレンジと赤の間くらいの「濃いオレンジ」といった微妙な色の場合、印刷するたびに若干のブレ幅が生じることになります。昔と比べると印刷機の精度は高くなってきましたが、やはり精度を高めるのは機械の数値ではなく人の目。コストを重視しなければならない現代の印刷では、熟練の技術者が1つ1つの印刷をくまなくチェックすることは難しいのです。

RBG配色に注意

エクセルなどのソフトを使って配色したカラーを、診察券の見本としていただくことがありますが、多くの場合それらの色は診察券の印刷では再現することができません。使用するアプリケーションにもよりますが、配色がRGBになっていると印刷で使用するCMYKの配色とかけ離れた色になってしまいます。RGBは画面での色、CMYKは印刷での色、と理解するといいでしょう。RGBで配色された画面用の色では、蛍光色のような発色の高い色を配色することができますが、印刷ではもちろんそれを再現することはできません。

RGBで配色された画面用の色

また、画面で見ている色と印刷に再現される色はまったく異なるものです。画面で確認したときには鮮やかなオレンジだったのに、印刷したら地味な色に…。なんていうケースもよくある話です。印刷を熟知しているデザイナーの場合、画面上での色は全体のバランスを判断するために参照し、実際の色については頭の中に整理した「印刷の数値」で配色しています。プロではない方が画面用の色であるRGBで色を考えた時に、よく起こる現象です。

高濃度のCMYK配色に注意

近年よくあるケースですがロゴやデザインのデータをいただいた際に、色指定が高濃度になっている場合があります。例えば「黒」。印刷を知っているデザイナーであれば、黒を指定するには「K100%」と指定します。しかし、知識の薄いデザイナーがデザインしたものは「C67% M75% Y63% K83%」といったかなり濃度の高い数値が指定されていて、そのまま印刷するとインクが過剰に盛られて滲んでしまうといったことに…。

高濃度のCMYK配色

例えデザイナーの経験が浅くても、そういった指定は「ありえない」ことですが、知識と訓練を積まずに仕事をしている場合、そういったことが起こるのかもしれません。デザイナーズ診察券では、いただいたロゴデータやデザインデータも、色指定が高濃度になっていないかチェックしてから印刷しているので、その点はご安心ください。

細かなことはプロに任せる

診察券の色再現について、少し理解は深まったでしょうか?少しばかりネガティブな内容でしたが、どうしても避けては通れない印刷の話でした。色ころびしにくい色の選定、間違いのない適切な色指定。そういったことは診察券を注文される方が考える必要はまったくありません。理論的な技術と判断力は印刷を熟知しているデザイナーが持っていますので、細かいことは自分で考えて悩まずに、ニュアンスだけ伝えてプロに任せましょう。

診察券の裏面用予約シール

歯科クリニックなど予約制でリピート率の高いクリニックでは、診察券の裏面に予約シールを貼っている場合も多いようです。クリニックの利用者が予約した日時を忘れないよう、予約日時をメモして渡すのが予約シールの役割です。デザイナーズ診察券では、この予約シールのご提供をサービス開始当時から見送ってきました。なぜか?それは診察券にシールを貼るという佇まいが「美しくない」という理由からでした。デザイナーズ診察券では、診察券を美しく品質の高いものにすることでクリニックにポジティブな印象を与える、という軸の元に印刷仕様とデザインを選定しているので、シールをベタベタ貼るということがどうしてもその意図に反するため、予約シールをご提供していませんでした。

しかし、診察券はプラスチック製のカードにしたいけれど、予約表が埋まった際のコストは抑えたい、というご要望が思いのほか多く、その思いに応えるべく予約シールについてサイズ、印刷仕様、デザインを検討し、デザイナーズ診察券独自の仕様で予約シールの販売を開始することになりました。

機能的デザインの予約シール

予約シールの見栄えの悪さは、裏面の一部分にシールを貼ることにあります。しかし、裏面全体に貼るシールならば、シールの野暮ったさは解消されます。そこでシールのサイズを82×50mmの全面サイズに決定しました。

予約シールのサイズ82×50mm

コストだけを重視して記入できる枠を必要以上に多くすれば、利用者が予約日時を確認することが大変難しくなります。スタッフが書きやすく、利用者が見やすい。それを基準にいくつかのパターンを比較検証し、16回分の枠でレイアウトしました。合わせて不要なラインやスペースを排除。可能な限りシンプルなデザインでまとめました。

予約シール16回分の枠

印刷色は「黒」ではなく「ブルーグレー」を採用。手書きした文字が見やすいよう配慮しています。

機能的デザインの予約シール

デザイナーズ診察券オリジナルの「予約シール」は、事務的な消耗品でありながら、スタッフと利用者の利便性に配慮した、機能的デザインの予約シールです。予約シールは診察券と同時に注文できます。もちろん予約シールのみでの注文も可能です。ぜひ、ご利用ください!

診察券裏面の予約シールの詳細へ

ペットカード徹底検証!

最近、デザイナーズ診察券でも注文の多い「ペット(PET)カード」。poly-ethylene-terephthalateを略してPET(ペット)と呼んでいますが、服などに使われているポリエステルで製造されたカードになります。ペットカードの特長は、薄い、軽い、丈夫。その魅力をここで検証してみたいと思います。

ペットカードの印刷品質は?

オンデマンド印刷

デザイナーズ診察券で提供しているペットカードは、オンデマンド印刷(参照:オンデマンド印刷)でデザインを印刷しています。現在印刷のスタンダードはオフセット印刷ですが、オンデマンド印刷は100枚〜500枚といった小ロットの印刷を低コストで実現することができるため、近年需要が高まっている印刷技術です。オンデマンド印刷はオフセット印刷と同じく。色や階調を、網点(あみてん)と呼ばれるドットで表現します。例えば、一見グレーに見える文字も、写真に撮って拡大してみると「黒」のドットで表現されているのがわかります。ドットの密度が高くなるほど濃くなり、密度が低くなると薄くなる。そのようにして写真やイラスト、細かなグラデーションを表現しているのです。

オンデマンド印刷の網点

同じオンデマンド印刷でも、品質は一定ではありません。オフセット印刷が印刷機の精度によって印刷の品質が異なるように、オンデマンド印刷でもどのような印刷機で印刷されるかによって、発色、シャープネス、階調など、印刷のクォリティが違ってきます。低価格な印刷機で印刷されたオンデマンド印刷は、プロが見ると非常に粗悪な代物です。低価格な印刷機で印刷するので、もちろん低価格で提供できるでしょう。しかし、あまりにも品質が悪い印刷では、本来の役割を果たせないかもしれません。

デザイナーズ診察券でご提供しているペットカードは、オンデマンド印刷の中でも高品質な印刷を実現しています。やわらかいグラデーションもしっかりと表現できる再現性。同じ色を再現できる安定性。自信を持って提供している印刷品質です。

やわらかいグラデーションもしっかりと表現できる再現性

裏面の印刷も非常にシャープです。

“裏面の印刷"/

ペットカードを提供している会社は多くあり、デザイナーズ診察券の提供価格は「激安」ではありませんが、クリニックや店舗の「イメージ向上」を目的にデザインやカードの仕様を考えているため、印刷の品質にはとても重点を置いていいるのです。

印刷の品質

ペットカードの厚さは?

超薄型のペットカード

クレジットカードや交通機関のカード、紙幣に小銭にポイントカードの山。私たちの財布はどうにもこうにも「パンパン」です。それに対し、ペットカードの厚さは僅か0.25mm。ペットカードは超薄型なのでギュウギュウに詰まった財布に入れても邪魔にないスマートさは、使う人の利便性を考えたカード仕様と言えます。

0.5mmのプラスチックカードと比較してみましょう。

プラスチックカードとの比較

同じ枚数のプラスチックカードに対し、ペットカードは半分ほどの厚さであることが写真で確認できます。本当に薄い!それがペットカードの最も優れた特長です。

ペットカードの耐久性は?

ペットカードの耐久性

超薄型のペットカードですが、その耐久性は?薄型なのはいいけど、すぐ汚れたりフニャフニャになっちゃうのかな…。そんな不安は不要です。ペットカードはポリエステルを原料としたカードなので、とても耐久性に優れています。

ペットカードをちぎれるか?

試しに思いっきり力を入れて破ろうとしても、ペットカードは破れません。しわくしゃになるだけで、決して破れない。紙製とは明らかに違うペットカードの耐久性です。

“ハサミで切れるペットカード"/

ちなみに、ハサミを使えば簡単に切断することはできます。手では破くことができないけれど、処分する際に個人情報を守るために切り刻むことが簡単にできる。厚みのあるプラスチック製のカードとは違う特徴です。

”ケチャップで汚れたペットカード"/

汚れに強い、というのもペットカードの強みです。例えば、上の写真のようにケチャップをかけてみる。普通の紙だったら、どんなに拭いてもケチャップの後が残ってしまいます。ペットカードの場合は、まったく問題なし。汚れたついても拭いたり洗ったりすれば、元通りの綺麗な状態になります。ちなみに、このケチャップだらけの診察券をウエットティッシュで拭いたものが、このページの一番上の写真です。

洗ったりできるのだから、もちろん耐水性に優れています。たっぷり水がはいったグラスに入れても問題なし。

水の入ったグラスに入れたペットカード

濡れた手で触る、雨に濡れる、濡れた傘と一緒にしまっていて湿る、飲み物をこぼして濡れる…。そういった水回りのアクシデントに強力な耐久性を発揮するのがペットカードです。

水を弾くペットカード

しばらくグラスの水に浸していた診察券もこの通り。しっかり水を弾いていますね。

ペットカードへの記入は?

診察券では、患者さんの氏名、整理番号、保険の種類、予約日と時間などを書き込むことになります。ペットカードの場合、表裏ともに同じ素材なので表面も裏面も記入感は同じです。

↓ 油性ペンでの記入サンプルです。

油性ペンでペットカードに記入

↓ 油性ボールペンでの記入サンプルです。

油性ボールペンでペットカードに記入

↓ 鉛筆での記入サンプルです。

鉛筆ペンでペットカードに記入

鉛筆で記入した場合は、書いた文字を消しゴムで消すことができます。ただし、鉛筆で書いた文字は指でこすると汚れてしまうので、あまりお薦めできません。ペットカードへの記入は、油性ペンか油性ボールペンの使用をお薦めします。どちらも書き心地は非常に滑らかです。記入のしやすさは、実物でテストするのが一番です。デザイナーズ診察券で無料サンプルを用意しているので、サンプルを請求して実際のカードに書き込んで記入感を確かめてみましょう。

ペットカードの料金は?

ペットカードの料金については、下記ページをご参照ください。

ペットカードの詳細ページ

デザイナーズ診察券はデザインと印刷がセットになったリーズナブルな診察券制作プランです。デザイナーズ診察券で診察券をつくる場合、豊富なデザインサンプルから選べるデザイン、それをベースにしたアレンジも料金に含まれています。別途デザイン事務所にデザインを依頼する費用は不要です。ペットカードの診察券をぜひご検討ください。

受付時間の表記はAM?午前?

診察券の裏面や表面にクリニックの受付時間を表記する際に、時刻の前にAM・PMまたは午前・午後とつけることがよくあります。つけてもつけなくても患者さんが見て「わかりやすいことが」大前提ですが、間違って使うと混乱のもとになることもあるので気をつけましょう。

使ってはいけない表記

午前9:00〜午前12:00 AM9:00〜PM12:00

上記の例を正確に「間違っている」とは言い切れないのですが、あまり使わない方がいい一例です。ポイントは午前中の終了時刻が「正午」だという点です。これが12:30であれば「午後12:30」または「PM12:30」と表記すれば何の問題もありませんが、12時つまり正午について午前なのか午後なのか、AMなのかPMなのか、一般的な正しい理解が難しいですよね。まさに混乱を招く表記です。終了時間が12:00で、どうしても「午前」とつけたい場合には、下記のように表記すれば誤解のない表記にすることができます。

[午前]9:00〜12:00[午後]2:00〜7:00

もうひとつよくあるパターンを紹介します。

午後14:00 PM14:00

14:00の前に「午後」や「PM」をつけてしまう例です。午後やPMは時刻を12時間で表す表記なので、「午後14:00」ではなく「午後2:00」と表記するのが正解です。24時間表記ではなく12時間表記の方が年配の方に親切だ、という場合には「午後2:00」と表記します。

間違いのない24時間表記

9:00〜12:00/14:30〜19:00

正確で間違いがないのは24時間表記です。一部年配の方には評判のよくない24時間表記ですが、一般的にもビジネスの世界でもかなり浸透しているので、誤解や間違いを避けるには24時間表記が一番適しています。