動物病院の診察券カラーリング|飼い主を安心させる色の統一
2025.11.19
動物病院の診察券をつくるときに「どんな色の診察券にすればいいの?」と考えだしたら、まずこのブログを読んでスッキリしていただけたらと思います。どんな診察券にするか?どんな配色の診察券にするか?それはもちろん病院が自由に決めていいことですが、自由に思えるグラフィックのツールには一般的な「ルール」があるので、それをしっかり知っておきましょう。
診察券は誰のため?
まず、はっきり言えるのが「診察券は利用者のためにある」ということです。もちろん、利用者のためにアレコレ手を尽くすことは結果としてクリニックの経営に返ってくることですし、診察券が受付を効率的にする役割があるためスタッフのためでもありますが、前提として「利用者のため」に存在していることを忘れてはいけません。
利用者がわかりやすい診察券
診察券が「利用者のために制作されるもの」であるのは間違いありません。だから、利用者の立場に立って診察券をつくりましょう。例えば利用者が2つ以上の動物病院に通っていたとします。1つは日常的に通う近所の動物病院、もう1つは眼科などの専門的な医療を提供する動物病院、という場合もあるでしょう。しかも、どちらの病院も「◯◯◯動物病院」という名前です。そんな場合でも、利用者がサッと取り出せるような「わかりやすさ」が診察券には必要です。診察券のカラーリングも利用者にとって「わかりやすい」ことが大切です。
クリニックのテーマで統一された診察券
では、どのような配色が利用者にとってわかりやすいのか?それは「クリニックのテーマカラーを配色した診察券」です。クリニックに限らずブランドでも商品でも企業でも「テーマカラー」があることで、利用者の認知効率は飛躍的に高くなります。例えば、コンビニをイメージしてみてください。複数のコンビニが近くにある場合、行きたいコンビニを探すのに何を頼りにしますか?それは間違いなく「色」です。私たちは文字情報よりも早く「色」を認識しています。セブンイレブンなら赤と緑、ファミリーマートなら緑と青の看板といった感じに、「色」からいち早く情報を得て対象を認識しているのです。
動物病院でも同様に、自身のテーマカラーを設定して利用者の認知効率を高めるといいでしょう。そして「テーマカラー」は診察券のみで機能するものではありません。利用者が目にするクリニックのWEB、看板、内装、診察券に対し、同じテーマカラーを配色することでクリニックのテーマカラーは成立します。WEBや甲板のテーマカラーが黄色なら、診察券の配色も黄色を使う。それによって利用者の認識効率は飛躍的に向上します。
診察券のカラーリングは既に決まっている
特定の色がWEBや甲板に既に使われていて動物病院のテーマカラーが機能しているなら、診察券のカラーリングは悩むまでもなく「既に決まっている」と考えた方がいいでしょう。そうなんです。アレコレ考える前に「決まっている」のです。看板が茶色なら診察券も茶色、看板やWEBでロゴが白地の上に配置されていたら、診察券でも白地の上にロゴを配置する。そのような統一感を保つことで、利用者が「同じクリニック」と認識することができます。逆にテーマカラーがあるのに診察券だけが違う配色だったら利用者が混乱するだけですよね。
配色ミスに気づいたら放おっておかない
診察券は利用者のためのもの、だからわかりやすい診察券の方がいい。そしてわかりやすさのためにはテーマカラーで統一された色設計を行い、利用者が認知しやすい状態にする必要があります。しかし、実際にはそのようなデザイン設計を行っているクリニックばかりではありません。クリニックを開業し、看板は看板業者、内装は内装業者、ロゴは自作、WEBはWEB制作会社といった感じで別々の業者に発注し、発注者である動物病院がテーマカラーのことを意識しないで進めてしまうと、それぞれに違うカラーリングが配色されてしまうことも…。その間違いに気づいたときには制作が終わっていて引き返せない。そんなクリニックもあると思います。
しかし、勘違いしてはいけません。そもそも「後から変更できない」ものなんてないんです。WEBや診察券はさほどコストをかけなくてもすぐに変更できます。大きな看板を作り直すには想像以上に費用がかかってしまいますが、利用者のユーザビリティーを考えたら「どんなコストもペイできる」と考えた方が健全です。とにかく、カラーリングがチグハグなままの状態にしておかないこと。ましてや数万円で変更可能なWEBや診察券では、長年続けてきたカラーリングがあったとしても、しっかりとテーマカラーに沿ったものに変更しましょう。
規定概念に囚われない配色
動物病院の診察券のカラーリングは、クリニックのテーマカラーに統一する。それはもはや鉄則と呼べるものです。しかし、テーマカラーを規定概念や社会通念に囚われすぎてクリニックの個性を消してしまうのはよくありません。動物病院なら茶色、歯科医院なら青、といった固定概念は、単なる思い込みに過ぎません。もちろん法律で決まっているわけでもありません。
昔は病院では心穏やかになる寒色(青や緑)や薄い色を使った方がいい、といった考え方が多くありましたが、現代ではそういった思い込みに縛られず、自身のクリニックをしっかりと表現できる色を使う方がいいでしょう。動物病院のテーマカラーがピンクやオレンジの配色でもまったく問題ありません。デザイナーズ診察券では「体調の悪い患者さんに元気になってもらいたい」という思いから、明るくポジティブになれるような配色のデザインの診察券を全国のクリニックにお届けしています。


WRITER
ながしま 明
複数のデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、写真、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。
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