ポテンシャルを維持するデザイン
2019.2.19
皆さんは「デザイン」についてどのような印象を持っているでしょうか?ロゴ、WEB、屋外看板、内装、診察券、パンフレット、チラシ、名刺、封筒など。クリニックの運営に必要なデザインはたくさんありますが、デザインはクリニックに限らずすべての事業運営に必要不可欠であり、そして多かれ少なかれ事業に影響を与えています。クリニックを開業するとき、あるいは移転や改装といったタイミングで、現在使っているデザインを見直すことが多いと思います。「運営がうまく行かず何とかしたい」ということでデザインのご相談をいただくことも多々あります。運営の立て直しを計画する上で、デザインに期待する場合、おそらくこんなことを考えるのではないでしょうか?
- デザインでより良く見せたい
- デザインで安心感を与えたい
- デザインで差別化を図りたい
- デザインを良くして料金を上げたい
- デザインで売上を上げたい
デザインを見直すことで運営が安定したり、売上が数倍にもなったという例はたくさんあります。【デザイナーズ診察券】を運営するデザインウルフでも、事業種を問わず事業の躍進に大きく貢献した実例があります。「現状よりもっと」とデザインに期待する場合、そのマインドを図にすると下の図のようになります。

ポテンシャルを下げるデザイン
事業の運営に関わる者なら誰しも、デザインをうまく利用して「いい状態」をキープしたいものです。しかし、デザインの効果についての理解が浅く、デザインをうまく利用できずにいるケースを見かけることがあります。近年もっとも多いパターンとして、デザインをデザインのプロに依頼せずに「自分でつくる」というケースがあります。ロゴ、WEB、診察券、チラシ、そういったデザイン制作を、コストを抑えるため自分や自社スタッフが制作すると、確かに制作コストは抑えられますが、制作されたもののクオリティが低く、思うような結果にたどり着くことができない場合がほとんどです。美しくないバランス、わかりにくい難解なレイアウト、ぎこちない配色。時間をさいて一生懸命つくったものでも、見る人にいいアピールをできなければ意味がありません。

デザインがうまく機能していないと、上の図のように本来持っている良さをデザインが殺してしまいます。将来を明るくするどころか、時間や手間をかけてつくったデザインが、かえって成長の妨げに…。世の中に多く点在する自作のロゴ、自作のWEBには、こういった傾向が如実に感じられます。もちろん、素晴らしいセンスを持っている方が、まるでプロフェッショナルに依頼したようなデザインをつくりだすこともありますが、それはかなり稀なケースです。目先のコストを抑えることばかりに注力していると、将来的にあるはずだった大きな収益を捨ててしまうことになりかねません。
理想的なデザインとは?
デザインウルフでは、理想的なデザインをいくつか定義づけてデザイン制作を行っていますが「素材の良さをそのままに」ということもその1つです。何だか料理人のような言い回しですが、現在持っているものの良さや将来へのポテンシャルを維持する適切なデザインを常に探求しています。その状態を表すと、下の図のようになります。

あれ?前後で何も変化がないよ?と思われる方もいるでしょう。図を見ると確かにそうかもしれません。もちろん適切なデザインによって収益は現在よりも増えることが期待できるので、この図は誤解を生むかもせいれませんが、このシンプルな図にはグラフィックデザインの本質が明確に表現されています。運営を見直そうとするとき、現在よりも高い収益を欲するとき、誰しも現在持っていないものを付加したいと考えてしまいます。しかし事業が現在営みを続けている以上、需要に応えられる品質やポテンシャルは既に持っているのです。魅力はあるのに、適切なデザインでアピールできていない。ただ、それだけのことなのです。
- 現在の魅力を正確に把握する
- ポテンシャルを維持するデザインに仕上げる
この2点を必須条件としてデザインをコントロールしていけば、デザインは本来の役割をきちんと果たしてくれます。デザインウルフの実績の中で、デザイン制作によって収益が増加したという実例は「虚構やオーバーな表現で強烈にアピールした」という方法ではなく「事業やサービスの良さをしっかりと捉え実直に整理した」という正攻法で成果を上げています。誤解を恐れずに表現すると、優れたデザインは「安全な道」なのです。

WRITER
ながしま 明
複数のデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、写真、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。
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