診察券のカラーリング 色の決め方
2019.10.11診察券を注文いただいたクリニックさんの中には「色をどうしようか迷っている」という声を聞くことがあります。赤にしろ、青にしろ、これからつくる診察券には自由に色を使うことができるわけですから、悩んでしまうのは当然と言えば当然です。印刷では一般的なフルカラーの範囲内で幅広く色を表現することができます。しかし、クリニックの診察券の配色には基本的なルールがあります。コミュニケーションを仕事にしているデザイナー視点で考えると「基本的なルール」どころか「絶対的なルール」と言っても過言ではありませんが、多くの人はほとんど意識することのないルールです。それは利用者の立場に立って決める、ということです。
既に開業されているクリニックの場合、看板やWEBなどで基調となるカラーがあると思います。意識して使っていても、何となく使っていても、使っているカラーが利用者にとってのテーマカラーとなります。既に多く使っているカラーを無視して診察券をつくることは、利用者にとって親切とは言えません。既にあるテーマカラーに沿って、診察券の色を決めましょう。
これから開業されるクリニックの場合、クリニックのテーマカラーを決める必要があります。クリニックのロゴや店舗を設計する段階で、テーマカラーを決めるプロセスがあると思います。歯科、内科、婦人科、小児科といった科目のイメージ、あるいはモダン、優しさ、明るさ、落ち着きといったマインドから、色合いを選んでいくことでしょう。決定したテーマカラーに沿って、診察券の色を決めましょう。
カラーリングを統一する
診察券をつくるときに「赤にするのか?青にするのか?」という迷いは、まったく必要ありません。なぜなら診察券をつくるときには、ほとんどの場合クリニックのテーマカラーは決まっているからです。店舗の看板やWEBで使っているテーマカラーを無視して診察券をまったく違う色でつくったとしたら、通院するときに診察券とクリニックをスマートに紐付けることができるでしょうか?WEBはグリーン、クリニックの看板はブルー、診察券はピンク。もしそんなカラーリングだったとしたら、患者さんは間違いなく混乱しますね。それは利用者の立場に立った配色とは言えません。
カラーリングが統一されていないと、利用者にとても不親切です。目で見えるものに整合性がとれていない場合、場面によってまったく違う発言をする人のように、信用をなくしてしまう恐れがあります。診察券は決して単体で考えずに、クリニックを運営する上での1つのツールとして考え、WEB、店舗、診察券とすべてのツールがテーマカラーに沿って統一されることを目指しましょう。
色の使い方に注意する
テーマカラーに沿って色が配色されていても、その使い方には少しだけ注意が必要です。簡単に言うと使う色の割合になりますが、「白地に色」「全面に色」の2つでは、見る人の印象がかなり違ったものになります。例えば下の2つは、どちらも3色で構成された診察券の例ですが、使う色の割合が違うためまったく違うものに見えます。
カラーリングを統一することと同様、ポイントは利用者が見たときに「同じものに見える」ことです。WEBや看板が白地をベースにしていれば、診察券も同じように白地をベースにした方が利用者にとって同じものとして認識しやすくなります。使い方によって印象が変わってしまう以上、同じ色を使っていればどのように使ってもいいというわけではないのです。例えば服のブランドなどで、看板と服についているタグでロゴの使い方が違う場合もあります。その場合でも、膨大なロゴを使ったツールが展開される中で、その半数以上は見え方を揃えているはずです。WEB、店舗、診察券と、カラーを展開するシーンが極端に少ない場合では、間違いなく同じ見え方にするのが自然です。
デザイナーズ診察券では注文前に仕上がりをイメージできるよう、サンプルデザインにカラーバリエーションを用意しています。同じデザインでも色が変わるだけで、かなり雰囲気が変わってきます。診察券のカラーリングは、クリニックのテーマカラーに沿って決め、なるべくクリニックの持っているイメージと違わないデザインを選びましょう。

WRITER
ながしま 明
いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。
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