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診察券をつくる前に決めておくこと

2019.4.9

診察券をつくる前に決めておくこと

診察券をつくる前に、皆さんはどんなことを考えるのでしょうか?明るい色がいいとか、清潔感のあるデザインがいいとか。あるいは、安っぽくない方がいいとか、できるだけコストを抑えたいとか。しかし、デザインや料金を検討する前に、もっと大切なことを考えておくことをお薦めします。もっと大切なこと?そんなことってあるの?あるんです、実は。

どんなクリニック?

診察券をつくる前に、自分のクリニックがどんなクリニックなのかを考えましょう。どんな街にあって、どんな人が利用しているのか。利用者の性別や年齢層、昔からあるクリニックなのか、最近開業した新しいクリニックなのか。現在の状況と、今後実現していきたい理想像。様々な角度からクリニックのことを分析することで、現在置かれたポジションと目指すポジションが明確になってきます。「何をいまさら…」と言わずに、ぜひやっていただきたいと思います。日頃理解していると思いがちですが、いざ自分のクリニックのことを見つめ直すと、立地と業務があっていなかったり、未来のビジョンと現在の状況のズレが浮き彫りになったりと、気づかなかった問題点を発見することもできるのです。

自分のクリニックがどんなクリニックなのかを考える

自分のクリニックについて改めて理解が深まれば、今「必要なもの」が自然とわかってきます。改装してモダンな内装になったのに診察券がレトロな雰囲気ならモダンな診察券をつくる、女性の利用者が多いのに診察券が男性的なら女性的なデザインの診察券をつくる、といった具合に、「必要なもの」を前提に診察券を考えることができます。デザインも印刷仕様も色々あって選べない…。そういう方は、まずはじめに「自分のクリニックがどんなクリニックなのか」を考えてみてください。

診察券を単独で考えない

診察券のデザインを選ぶ、あるいは考えるときのポイントですが、診察券だけで考えないことが大切です。診察券はクリニックを運営するための1つのアイテムですが、デザインされたものは診察券だけではないはずです。クリニックのロゴ、それをレイアウトした屋外の看板、WEBのデザイン、パンフレットや封筒。クリニックを運営するためにデザインされたアイテムは意外とたくさんあるものです。例えば、ビルや内装のカラーリングも「配色」というデザインだったりもします。それらを含めたクリニックのイメージで、診察券のデザインを選ぶようにしましょう。

診察券単独で考えずに、ロゴやWEBなど他のデザインや配色との整合性を考えて決める

診察券だけで考えると、配色は赤でも青でも緑でもいいように思われがちですが、クリニックの内装やWEBのテーマカラーが「茶色」であれば、やはり診察券の配色も「茶色」で考えるべきです。細かいデザインのディテールもそうですが、クリニックの印象に1番大きく影響するのはカラーリングです。WEBは緑、看板は青、診察券は黄色となったら、利用者は間違いなく混乱してしまいます。診察券を決める際には診察券単独で考えずに、ロゴやWEBなど他のデザインや配色との整合性を考えて決めていきましょう。デザインの整合性をとることで安心感と信頼性を訴求できることは、ブログ「安心感の生まれる背景」でもご紹介しています。

コストとオペレーション

診察券をプラスチック製にするのか、あるいは紙製にするのか。それは、クリニックを運営する上で診察券のコストがマイナス要因にならないよう気をつけて決めましょう。保険適用以外の項目が多く、料金はかかっても品質の高いサービスを提供するクリニックの場合、厚みのあるプラスチックカードや耐久性の高いペットカードがお薦めです。紙製以外の印刷では割高になってしまうイメージがありますが、注文数によって単価が違ってくるため、必要枚数を考えつつもなるべく1度に多く注文するのも、賢い注文方法です。例えばプラスチックカード厚さ0.3mmの場合、100枚注文した場合には¥24,000なので1枚あたりは¥240、2000枚注文した場合には¥91,000なので1枚あたりは¥46、といった具合に枚数が多い方が単価は低くなります。(料金は税抜・2019.4現在)

また、診察券の裏面に予約表を印刷するか、あるいは予約シールを貼るか、といったことについては、受付のオペレーション効率を考えて決めましょう。1人の利用者につき週1回以上予約が入り、予約表がすぐに埋まってしまう場合には、貼替えする予約シールを使った方がいい場合もありますが、オペレーションの手間を考えると紙製の診察券を都度交換して使う方が、効率がいい場合もあります。

診察券作成で後悔しないために

診察券に限らず何でもそうかもしれませんが「とりあえずつくっちゃえ」ということでつくったら、後悔することになるかもしれません。後悔先に立たす。診察券をつくる前に、ぜひ考えてほしいことをご紹介しました。

ブログライター

WRITER

ながしま 明

いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。