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診察券は約束

2025.11.6

診察券は約束

診察券は患者さんがはじめてクリニックを訪れた際に渡されるカードです。診察券に記入されたナンバーと氏名をクリニックのスタッフが参照し、予約やカルテの紐づけに機能する診察券ですが、少し違った角度から診察券のことを考えてみましょう。

メンバーズカードとしての診察券

患者さんは健康を維持するために、様々なクリニックで診療を受けます。複数のクリニックに訪れ、印象がよく対応に満足したクリニックには継続して通うことになるでしょう。言ってみれば患者さんはクリニックの「メンバー」になるのです。

診察券はある意味、クリニックの「メンバーズカード」のようなもの。もちろん医療機関はフィットネスクラブのように年会費は必要ありませんが、診察券はクリニックに通う利用者の「証」のような存在です。そんな診察券だからこそ、デザインの優れたものにしたいですよね。

患者さんとの見えない絆

メンバーとなった患者さんがクリニックに期待するのは「痛みや苦しみを和らげ健康にしてくれる」ことです。患者さんはクリニックに通うことでつらい症状や痛みから解放され、健康な身体を取り戻すことができるでしょう。その循環が繰り返されることによって、患者さんは「このクリニックに行けば大丈夫」と思うようになるはずです。体調の悪化と改善。そのサイクルがクリニックの信頼性を築いていくのです。

例えば、動物が飼い主に信頼を寄せるように、クリニックに求められるのは絶対的な「信頼」です。信頼がなければ生涯を左右するような難しい手術を任せられるわけがありません。

患者さんとの見えない絆

また、患者さんと症状に真摯に向き合えばクリニックへ通う患者さんが増え、クリニックの経営も安定することでしょう。そうした相互関係で「見えない絆」が育まれていくのです。

診察券は絆のシンボル

診察券は患者さんが持つ「クリニックのメンバーズカード」であり、それはクリニックと患者さんとの間で築かれた「絆」のシンボルでもあります。あるいは、患者さんが体調を崩しても「クリニックに行けば何とかしてもらえる」という約束の証でもあります。診察券は単なるカードですが、クリニックと患者さんにとって特別なカードでもあるのです。

診察券は絆のシンボル

ブログライター

WRITER

ながしま 明

いつくかのデザイン事務所勤務を経て、2006年有限会社デザインウルフを設立。多くの企業の商品やサービスについてブランディング、販促活動をデザインにてサポート。ロゴ、WEB、印刷、映像、コピーと職種を超えるマルチクリエイター。

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